デザインツールとして世界中で支持されているCanvaが、2025年4月に史上最大規模のアップデートを実施しました。
このアップデートは、単なる機能追加にとどまらず、デザインワークフロー全体を大きく進化させる内容となっています。
個人ユーザー方からプロのクリエイターまで、幅広い層にとって、今回の大型アップデートは見逃せないことでしょう。
新たに搭載されたAI機能や、操作性向上のためのUIデザイン刷新など、Canvaは次世代のデザインツールへと大きく生まれ変わりました。
本記事では、そんな2025年の大型アップデートによって具体的にどんな変化があったのか、注目すべきポイントをわかりやすく徹底解説していきます。
「最近Canvaを使ってなかった」「これを機にCanvaを使いこなしてみたい」「これからデザインを始めてみたい」という方はぜひ必見です。
Canva大型アップデートとは?
2025年に実施されたCanvaの大型アップデートは、これまで以上に機能性と使いやすさを大幅に向上させる、大規模な刷新となりました。

特に、AI機能の強化をはじめとする進化によって、デザイン制作を取り巻く環境を大きく変わることに。
この項目では、注目すべきアップデートのポイントをわかりやすく解説していきます。
Visual Suite 2.0|多機能をひとつに統合


Canvaの大型アップデートで特に注目を集めているのが「Visual Suite 2.0」です。
これまで個別に提供されていたプレゼンテーション作成、動画編集、ドキュメントの制作、ホワイトボード機能が、Visual Suite 2.0によってひとつに統合されました。



これにより、ユーザーはプロジェクトの目的に応じてアプリを切り替える必要がなくなり、シームレスに作業を進めることが可能になりました。
さらに、各ツール間でのデータ連携もスムーズになり、例えばプレゼン資料に動画を埋め込んだり、ドキュメント内で直接デザイン編集を行ったりと、より柔軟なコンテンツが実現できるようになっています。
CanvaSpreadsheets|デザインできるスプレッドシート


2025年のCanva大型アップデートで登場した「CanvaSpreadsheets」は、従来のスプレッドシートの枠を超え、ビジュアルとデータを融合させた革新的なツールです。



AI機能の「Magic Insights」や「Magic Formulas」によって、複雑なデータ分析や数式作成も直感的かつスピーディーに行えるようになりました。
さらに、「Magic Charts」を活用すれば、入力したデータから最適なグラフを自動生成。
プレゼンテーションやレポートにもシームレスに組み込むことができます。
また、Google AnalyticsやHubSpotなど、外部データソースとの連携も強化され、データ活用の幅が大きく広がっています。
これらの機能により、Canva Sheetsは単なる表計算ツールにとどまらず、ビジュアルコンテンツ制作の中核を担う存在となることでしょう。
Magic Studio|プレゼンや資料作成が超効率化


大型アップデートで登場した「Magic Studio」は、AIを活用してプレゼンテーションや資料作成の効率を飛躍的に高めるツールです。



たとえば、「Magic Design for Presentations」を使えば簡単なテキスト入力だけで、プロが作ったようなスライドを瞬時に生成できます。
さらに、「Magic Animate」や「Magic Media」を活用することで、スライドに動きや視覚的な魅力を加えることができ、視聴者の関心を惹きつけるプレゼン資料を簡単に作成できます。
これらの機能は、Canvaの「Visual Suite 2.0」に統合されており、デザインから資料作成、共同作業をすべてひとつのプラットフォーム上で完結させることが可能です。
なお、Magic Studioは個人利用からチームでの利用まで、誰もが直感的に使える設計となっています。
デザインの専門知識がなくても、直感的な操作で高品質な資料を作成でき、プレゼンや資料作成のプロセスを大幅にシンプルにしてくれます。



時間や労力を節約したい方にとっても、心強い味方となるでしょう。
Magic Charts|データから“映える”グラフを自動生成


「Magic Charts」は、データビジュアライゼーションを革新するAIツールです。
ユーザーがデータを入力するだけで、最適なグラフ形式を自動で提案し、視覚的に魅力のあるグラフを瞬時に生成してくれます。



Google AnalyticsやHubSpot、Snowflakeなどの外部データソースと連携し、リアルタイムでデータを反映させることも可能です。
生成したグラフは、プレゼン資料やレポートはもちろん、SNS投稿などにも簡単に組み込むことができ、コンテンツ制作を大幅に効率化します。
Magic Chartsは、データ分析の専門知識がなくても直感的に操作でき、誰でもプロ仕様のグラフを手軽に作成できる設計となっています。



ビジネスシーンはもちろん、教育現場や個人プロジェクトなど、幅広い場面での活用が期待されています。
Canva AI|会話からデザインが生まれる、AIアシスタント


「Canva AI」は、テキストや音声による指示だけで、デザイン、ドキュメント、画像、動画などを自動生成・編集できる会話型AIアシスタントです。
たとえば、Canva AIにはこんな機能が搭載されています。
- Design For Me:プロンプト(指示文)を入力するだけで、最適なデザインをAIが提案・作成。
- Draft a Doc:簡単な指示で、文章の下書きを自動生成。
- Create an Image:テキストや参考画像から、オリジナルの画像を生成。



これらの機能はすべて「Visual Suite 2.0」に統合されており、複数のツールを切り替えることなく、アイデアの構想から最終的なデザイン完成までを一貫して進めることが可能になりました。
さらに、Canva AIはユーザーのニーズに合わせてデザイン提案や編集もサポート。
初心者からプロフェッショナルまで、誰でも直感的に高品質なコンテンツ制作を実現できるよう設計されています。
Canva Code|動きのあるデザインをノーコードで作成


「Canva Code」は、ユーザーがテキストでアイデアを入力するだけで、AIが自動的にコードを生成してくれる新機能です。



これにより、計算機やクイズ、フォーム、カスタムウィジットなど、動的な要素をノーコードで簡単に作成できるようになりました。
生成したコンテンツは、Canvaのプレゼンテーション、ウェブサイト、ソーシャルメディア投稿などにシームレスに組み込めるほか、リンクとして共有したり、独立したWebページとして公開することも可能です。
Canva Codeは、教育者やマーケター、小規模ビジネスオーナーなど技術的知識がないユーザーでも、プロ仕様のコンテンツを迅速に作成できるよう設計されています。
これにより、従来の静的なデザインから、魅力的で双方向性のある体験へと進化。



デザインと開発の境界線を取り払う、新たな可能性を切り開いています。


見逃せない!大型アップデートで追加された注目の新機能
2025年の大型アップデートで追加された新機能の中から、特に注目すべきポイントをピックアップ。
それぞれの活用法や特徴をわかりやすく解説していきます。
Brand Kit機能がさらに進化!統一デザインがもっと簡単に
Canvaの「Brand Kit」機能も、今回のアップデートで大幅に強化されました。



これまで以上にロゴやブランドカラー、フォントなどの管理が簡単になり、チーム全体で一貫性のあるデザインが作りやすくなっています。
テンプレートにもデザイン要素が自動適用されるため、誰でも統一感のあるコンテンツ制作が可能です。
新しいコラボレーション機能で共同作業がさらにスムーズに
Canvaのコラボレーション機能も、今回の大型アップデートで大幅に強化されました。
リアルタイムでの共同編集に加えて、コメント機能や承認ワークフローの精度がアップし、複数人での制作がさらにスムーズになっています。
ドキュメントやプレゼン資料を同時編集しながら、即座にフィードバックを反映できるので、チーム作業のスピードとクオリティが大幅に向上。



リモートワークや、複数拠点にまたがるプロジェクトでも、効果的にコラボレーションできる環境が整いました。
Magic Mediaで画像・動画生成も手軽に
Magic Mediaは、ユーザーがテキストプロンプトを入力するだけで、オリジナルの画像や短い動画を自動で作成できるAI生成機能です。
これにより、素材探しや外部のツールを使う手間が大幅に削減されて、デザイン作業のスピードが飛躍的に向上します。



無料プランでも使用は可能ですが、使用回数には制限があるため、より多くのコンテンツを生成したい場合は、有料プランの利用も検討するとよいでしょう。
Canva大型アップデートに関するよくある質問
2025年に行われたCanvaの大型アップデートに関して、よくある質問とその回答をまとめてみました。



気になるポイントをしっかりチェックして、Canvaをさらに使いこなしていきましょう!
- 新機能は無料プランでも利用可能ですか?
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Canvaの大型アップデートで追加された新機能は、無料プランでも利用できます。
たとえば、AIを活用した「Magic Write」や「Magic Charts」などは、無料プランでも基本的な機能を使用可能です。
ただし、無料プランでは使用回数や機能に一部制限があるため、より高度な機能をフル活用したい場合は、有料プランの利用が必要になってきます。
Canvaの公式サイトでは、各プランごとの機能比較も掲載されていますので、自分のニーズに合ったプランを選びましょう。
- 企業アカウントでもAI機能は使える?
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Canvaの企業アカウント(Canva Enterprise)でも、AI機能は利用できます。
Canva Enterpriseは、企業向けに設計されたプランで、「Magic Studio」や「Canva AI」などのAI機能も、もちろん利用可能です。
これにより、チーム全体で効率的なコンテンツ作成やブランド管理を進めることができます。
ぼーさらに、Canva Enterpriseには「Canva Shield」などの高度なセキュリティ機能も搭載されており、企業データを保護しながら安心してAI機能を活用できる環境が整っています。
- アップデート後の料金体系に変更はある?
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2025年の大型アップデートに伴って、個人向けの「Canva Pro」プランには変更ありません。
- AI機能は日本語に対応している?
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CanvaのAI機能は、日本語にも対応しています。
たとえば「Magic Write」などのAIツールは、日本語を含む複数の言語をサポートしており、ユーザーは日本語でプロンプトを入力してコンテンツを生成できます。
また、Canvaのインターフェイス自体も日本語に対応しているため、設定から日本語を選ぶことで、快適に利用ができます。
まとめ
2025年のCanva大幅アップデートは、デザイン制作の常識を大きく塗り替える内容となりました。
Visual Suite 2.0による機能統合をはじめ、Magic StudioやMagic ChartsといったAIツールの進化、さらにCanva SheetsやCanva Codeといった新機能の登場により、誰でも簡単に高品質なビジュアル制作ができる環境が整いました。
特に無料プランでも一部AI機能を利用できる点や、企業アカウントでもAI活用が可能になった点は、多くのユーザーにとって、大きなメリットであると言えるでしょう。
ぜひ、今回ご紹介した注目ポイントを参考に、アップデート後のCanvaを最大限に活用してみてくださいね。