近年、AIを活用したビジネス活用が急速に進みつつあり、仕事の効率化やイノベーションを促進しています。一方で、プロンプトの作成やアプリ間の連携は複雑に感じられる方も多いのではないでしょうか。
そんな中、ソフトバンクが開発を進めている「satto(さっと)」は、ノーコードで生成AIの機能を実行・自動化できるサービスとして注目を集めています。
本記事では、sattoとは何か、どんな特徴や料金体系があるのか、導入前の注意点などを徹底的に解説します。
satto(さっと)とは?

satto(さっと)は、ソフトバンク株式会社が開発した「生成AIエージェント」サービスです。
sattoの大きな特徴は下記のとおりです。
- プロンプト不要 … 従来のChatGPTなどのように複雑な指示文を組み立てなくても、ワンクリック操作で高度なAI処理を実行
- ノーコードでワークフローを作成 … GmailやGoogleカレンダー、Slackなど主要なSaaSと連携し、複数アプリを横断する業務プロセスを自動化
- 「使う・作る・広がる」の三本柱 …
- 「使う」:標準搭載のスキルを呼び出してAI機能を瞬時に実行
- 「作る」:ドラッグ&ドロップ感覚で自分専用スキル(自動化フロー)を作成
- 「広がる」:コミュニティでスキルを共有し合い、さらに発展
従来の生成AI活用は、細かいプロンプトを書いたり、複数のアプリを連携したりする際にエンジニアリングスキルが求められるケースも多いですが、sattoではワンクリックやノーコード操作で複雑な業務フローを自動化することが可能です。

sattoは、“使う・作る・広げる”をコンセプトにしているみたい。誰でも生成AIを取り入れやすくする取り組み、なんだかワクワクするね!
2024年8月にベータ版がリリースされ、現在は限定先行ユーザーを中心に試験運用が進められています。
Windows対応や法人向けアカウント対応が待たれていますが、すでに「作業効率がグッと上がった」「チャットでのやり取りだけじゃなく、自動処理まで組み合わせられる」といった好評の声が寄せられています。
sattoでできること7つ
それでは具体的に、sattoでどのような機能が利用できるのかを詳しく見ていきます。
1. 文章の要約・翻訳・生成
選択テキストをショートカットキーでsattoに渡すだけで、あっという間に要約や翻訳、リライトをしてくれます。



会議資料やレポート作成時の大幅な時間短縮に役立ちそうだね。
2. 画像からの情報抽出
画面キャプチャを撮るだけで、画像内の文字や図表情報をAIが自動で解析・抽出。
これにより、Excelへ転記する手間や、OCRソフトを立ち上げる必要がなくなります。
3. 日程調整の自動化
Googleカレンダーなどと連携し、メール本文やチャットのやり取りから候補日程を自動で抽出・登録してくれます。



複数の候補から空き日を選定して返信文まで作成してくれるので、アポイント調整が“サッと”済みます。
4. 外部アプリ連携(Gmail・Slack・Salesforceなど)
sattoはiPaaS基盤として、あらゆるSaaSをノーコードで横断連携できます。
たとえば、Gmailで来た依頼メールをそのままSlackへ通知したり、Salesforceの顧客データを参照したうえで提案書を自動生成するといったシナリオをワンクリックで実行できます。
5. 情報収集とレポート作成
調べものから要点をまとめてレポート化し、Wordやスライドファイルに落とし込むまで一連の処理を自動化。



複数製品を比較したり統計情報をまとめるといった作業を、AIアシスタントが下調べから文章化まで行ってくれるのは便利だね!
6. オンライン会議の議事録要約・タスク管理
Web会議の音声文字起こしを要約し、アクションアイテムの抽出やフォローアップメールの下書きまでまとめて実行可能。
会議が終わった瞬間に議事録とToDoリストが手元に届き、抜け漏れを防止します。
7. コード補助・プログラミング支援



sattoはChatGPTなどの大規模言語モデルも活用しているため、複雑なコード補助・プログラミング支援も可能です。
簡単なコーディング補助やコードレビューを行うスキルもノーコードで組めるので、非エンジニアでもコードの概要を把握したり、エラーを修正するヒントを得やすくなるでしょう。
sattoの料金プラン
現在はベータ版のため無料で提供されています。
正式版の料金体系については現時点で公表されていませんが、サブスクリプション方式や特定機能の有料化が想定されており、今後の詳細発表が注目されています。



最新情報は公式サイト(satto公式ページ)やソフトバンクのプレスリリースをチェックしてみてください。
sattoの使い方


sattoを試すには、まずは公式サイトへアクセスしてウェイティングリスト(事前登録)に申請する必要があります。
現在はMac版のベータ版がメインで提供されており、Windows対応版のリリースは今後アナウンスが予定されています。
- 公式サイトで事前登録(メールアドレスを送信)
- 招待メールが届いたらアプリをダウンロード
- ショートカットの設定やワークフロー作成を行う



現状はMacユーザー限定っぽいね。Windowsの方はもうちょっと待たないといけないみたい。
でも使い方はめちゃシンプルだから、早めに登録しておこう!
登録が完了したら、下記の動画を参考に使ってみましょう。
導入前に知っておきたい注意点
sattoを導入する前に知っておきたい注意点は下記3点です。
- 対応OSが限定(現状はmacOSベータのみ)
- 情報漏えい・セキュリティ対策
- ベータ版ならではの不安定さ
sattoはさまざまなSaaSのAPIと連携が可能ですが、機密情報を扱う際は、アクセス権や送信先の設定を慎重に確認することが重要です。



特にメール送信などの重要なタスクでは、AIが下書きを作成し、最終的な確認は必ず人が行う運用を推奨します。
また、現在ベータ版のため、一部の機能に制限がある可能性があります。
不具合やUIの変更点については、コミュニティや公式ドキュメントを定期的に確認するようにしてください。
まとめ
sattoは、「プロンプト不要」「ノーコード自動化」「コミュニティによる拡張」という三拍子そろったSoftBank発の生成AIエージェントです。
文章の要約・翻訳はもちろん、画像解析や日程調整、メール送信、提案資料作成など幅広いビジネスシーンで威力を発揮します。
まだベータ版ではありますが、実際に試したユーザーからは「手間が一気に減った」「日本語UIで操作しやすい」「コミュニティスキルの共有が楽しい」など好評の声が続々。
生成AIによる業務改革を検討中のビジネスマンなら、ぜひ早めに公式サイトでウェイティングリストに登録し、sattoを体験してみてはいかがでしょうか。今後のアップデートや正式版リリースの動向からも目が離せません。