2023年12月にリリースされた「Pika1.0」は、革新的な機能と高い汎用性で、動画制作のあり方に新たな可能性を提示しています。
ただ、「Pika」と聞いて以下のように思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
- 「Pikaって聞いたことあるけど、よく知らない…」
- 「Pikaをどう使えば、動画生成できるの?」
本記事では、Pikaの概要、料金体系、使い方、活用事例、よくある質問などを詳しく解説するので、誰でも簡単に動画を生成できるようになります。ぜひ、最後までご覧ください。
Pika1.0とは?
「Pika1.0」は、テキストや画像から動画を生成するAIツールです。
DiscordアプリやWebページ上で利用可能で、利用者は既に50万人を超えています。
Pikaは、単なる動画生成ツールに留まらず、動画編集においても多様なスタイルを提供し、クリエイティブな表現の幅を広げています。
また、Pikaは合計5500万ドルもの資金調達に成功しており、投資家たちからの期待も高いことがうかがえます。
さらに、スタンフォード大学とハーバード大学の学術アドバイザーのサポートを受けているため、今後のPika 1.0の成長にも目が離せません。
Pika1.0の料金体系
Pika1.0の料金プランには、「Basic」「Standard」「Unlimited」「Pro」があります。
プランの違いは以下の表の通りです。
Basic | Standard | Unlimited | Pro | |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | 8ドル | 28ドル | 58ドル |
透かし | あり | なし | なし | なし |
クレジット | 250クレジット | 700クレジット | 2000クレジット | 無制限 |
商用利用 | × | × | × | 〇 |
クレジットは、毎月リセットされ翌月へ繰り越しされません。
また、毎日30クレジット補充されますが、それについても日を跨いで繰り越しされないので注意しましょう。
ちなみに、3秒の動画を高速生成するには10クレジット必要になるので、毎日動画3本分のクレジットが補充されるイメージです。
詳しくは公式HPの料金案内をご覧ください。
Pika1.0の導入方法・使い方
Pika1.0の導入方法・使い方は非常に簡単です。
ログインするとPikaのWebページに遷移するので、画面下側の赤枠にプロンプト(生成したい動画の内容)を入力すると、1分程度で動画が生成されます。
プロンプトの内容が思いつかない場合は、他の方が作成された動画のプロンプトを参考にしましょう。
Pika1.0を実際に使ってみた
実際にPika1.0を使って、アニメ調の動画を作成してみました。
プロンプト:anime, a school girl is in the classroom
学校の教室で手を挙げる女子生徒の動画が生成されました!
“anime”と入力すると新海誠作品のようなキャラクターが生成される印象です。
ここからは、より思い通りの動画を生成するためのPika1.0の使い方について解説します。
応用1. 同じプロンプトで再度生成可能
生成した動画が想定と違った場合、「リトライ」ボタンを押すことで、別パターンの動画を生成してくれます。
実際に、先ほど作成した動画の別パターンを生成してみました。
今回はプロンプトを細かく指定していないこともあり、キャラクターの顔や行動、情景なども大きく変わっています。
応用2. 音声・キャラクターボイスの追加が可能
音声・キャラクターボイスの追加については、「編集」タブを押すと表示される「リップシンク」から設定可能です。
実際にキャラクターボイスを追加したのがコチラの動画です。
多少、口の動きに合っていない部分がありますが、音声自体は問題なく追加することができました。
セリフの内容は自由に設定できる上、ボイスの種類も様々あるので汎用性がとても高いです。
編集機能については、その他に“トリミング”や“拡大”、“プロンプトの詳細を設定”することも可能です。
ぜひ、色々な機能を試してみてください。
応用3. 画像や動画を元に動画を生成することも可能
プロンプトを考えて動画を生成するのが難しい場合、プロンプト入力欄の右下から、画像や動画を元に動画生成することが可能です。
実際に、“AIによって作成した画像”を動画にしてみました。
大きな動きの変化はありませんでしたが、目や髪がわずかに動いていることがわかります。
画像生成AI→動画生成AIの順に活用することで、誰でも簡単に0から動画を作成することができるのは驚きです!
(参考)Discordでの動画生成
PikaのWebページで動画生成する際に、エラーが発生することがあります。
その場合は、Discordから実施することで上手く行く場合があります。
Discordでの動画生成手順は以下の通りです。
Pikaの公式サイトからDiscordでログインし、左側のチャンネル「generate-1~generate-10」に入る。
「/animate」や「/create」などのコマンドを入力し、プロンプトを指定すると動画生成することが可能。
Pika1.0の活用事例3選
Pika1.0は、様々な用途に活用することができます。
たとえば、以下のような事例が挙げられます。
1. マーケティング & 広告
Pika1.0は、リアルで美しい映像を再現できるため、マーケティングや広告に使用することが可能です。
Pika1.0を利用することで、自社や個人で広告を制作でき、多額のマーケティング費用を抑えることが可能です。
2. 映像作品の制作
Pika1.0は、個人や少人数で映像作品の制作が可能です。
以下の例では、少女が旅に出て冒険をする様子が描かれています。
Pika1.0を利用することで、企業にとっては映像制作の人員を削減することができますし、個人のクリエイターにとっては1人で映像作品を完成することができます。
3. SNS運用
Pika1.0は、SNS運用に活用可能です。
たとえば、最近は“AI美女アカウント”によるマネタイズが流行っているので、Pika1.0を利用することで、AI美女動画を投稿し、フォロワーを増やすことが可能です。
Pika1.0に関するよくある質問
最後にPika1.0に関するよくある質問とその回答を紹介していきます。
Pika1.0は無料で使える?
Pika1.0は「Basic」プランにおいて無料で使えます。
より多くの動画をより細かく生成したい場合は、有料プランを利用しましょう。
Pika1.0は商用利用可能?
最上位プランの「Pro」では、Pikaで作成したすべてのコンテンツが商用利用可能です。
一方で「Basic」「Standard」「Unlimited」プランでは商用利用ができません。
Pika1.0は日本語に対応している?
Pika1.0は日本語に対応しています。
一方で、プロンプトの理解力は英語の方が高い可能性があるので、日本語を英訳しながら使用することもおすすめです。
Pika(Pika Labs)の読み方は?
「ピカ」、「ピカラボ」と読みます。
まとめ
それでは、本記事をまとめます。
- 「Pika1.0」はテキストや画像から動画を生成するAIツールであり、DiscordアプリやWebページ上で利用可能。
- Pika1.0には「Basic」「Standard」「Unlimited」「Pro」のプランがあり、「Basic」は無料利用、「Pro」は商用利用が可能。
- Pika1.0の活用事例として、マーケティングや映像作品の制作、SNS運用などがある。
Pika1.0は、動画制作の常識を塗り替える革新的な動画生成AIです。
「動画制作を効率化したい方」、「高品質な動画を簡単に作成したい方」、「新しいビジネスチャンスを探している方」に、Pika1.0をぜひおすすめします。