サービスや商品の魅力を訴求し、コンバージョンにつなげるにあたって重要なLP(ランディングページ)。
しかし、いざLPを作ろうとすると「制作コストが高い」「専門的なコーディングスキルが必要」「デザインやSEO対策も考慮すべき」など、多くの壁にぶつかることがあります。

そこで便利なのが「LP作成ツール」です。
本記事では、LP作成ツールの特徴や選び方、メリット・デメリットを詳しく解説します。
2025年最新のおすすめのLP作成ツールを先に知りたい方は、こちらからどうぞ。
LP作成ツールとは
LP作成ツールとは、HTMLやCSSなどの専門的なコーディング知識がなくても、ドラッグ&ドロップなどの操作で簡単にランディングページを作成できるツールです。
テンプレートやパーツが豊富に用意されているため、ただページ構築をスピーディーに行うことが可能なだけでなく、デザインのカスタマイズも可能です。



企業のマーケティング担当者だけでなく、フリーランスや個人事業主、あるいは副業でWebビジネスを行う方にも便利なサービスだと言えます。
有料・無料・買い切り型の違い
LP作成ツールには大きく、有料版・無料版・買い切り型の3つの形態があります。
プラン | メリット | デメリット |
---|---|---|
有料版 | ビジネス向け機能が充実・サポート体制が手厚い | 継続的なコストがかかる |
無料版 | 予算ゼロで利用可能 | 広告表示・独自ドメイン利用不可などの制限あり |
買い切り型 | 追加料金なしで使い続けられる | 初期費用が高くなる可能性がある |



金額感や求める機能性のバランスに応じて、選ぶ際に参考にしてみてください。
LP作成ツールを利用するメリット
LP作成ツールを使う最大のメリットは、コーディング不要で手軽にLPを作れる点にあります。
ノーコード対応のツールならドラッグ&ドロップの直感的な操作で画像やテキストを配置し、専門知識がなくてもスピーディーにページを完成させられます。
また、デザインテンプレートが用意されているためレイアウトが整えやすく、初心者でもバランスの良いデザインが実現できます。



制作時間とコストを大幅に削減できるのも大きなメリットです。
デザイン面以外でも、集客や分析を見据えた機能が充実しているという点から、公開後の検証から改善まで素早く進められ、コンバージョン率アップへとつなげやすいという特徴があります。
LP作成ツールを利用するデメリット
非常に便利なLP作成ツールですが、用意されているテンプレートやブロックレイアウトに依存するため、オリジナリティを出すのは難しいというデメリットもあります。
また、ツールによって操作画面やUIが異なるため、導入や比較検討の段階で、それぞれの使い方を覚えるまでに時間がかかる可能性があります。
ツールによっては内部構造の最適化やメタタグの細かい設定ができず、検索エンジンでの評価が不利になる場合があります。



事前にどの程度のカスタマイズが可能であるかを確認しておくことが重要です。
LP作成ツールの選び方
LP作成ツールを選ぶときは、まず「何を重視するか」をはっきりさせることが大切です。
- 機能の充実度
- 操作性・UI
- サポート体制



上記3つのポイントを確認しながら、予算に応じて最適なツールを選びましょう。
①機能の充実度
ツールごとに標準搭載されている機能や、外部ツールの連携可否や連携時のスムーズさは異なります。
- ABテストを重視する場合→ テスト機能が充実したツールを選ぶ
- 問い合わせを増やしたい場合→ フォーム機能やメール配信機能が充実しているツールを選ぶ
- デザイン性を重視する場合→テンプレートの豊富さやカスタマイズの幅の広さを確認する
②操作性・UI
ノーコードで簡単に作りたい、チームで共同作業したいといったニーズに併せて、ご自身の作成しやすい機能・環境が整ったツールを選ぶのがおすすめです。



直感的に操作できるか、編集画面のレイアウトが分かりやすいかも重要なポイントです。
③サポート体制
初めてLPを作成する場合は、サポートの充実度が重要です。
- カスタマーサポートの有無(電話・チャット・メールで問い合わせ可能か)
- チュートリアルやヘルプページの充実度(疑問をすぐ解決できるか)



サポートが手厚いツールを選ぶことで、問題が発生した際も安心して作業を進められます。
【比較表あり】おすすめのLP作成ツール10選
ここからは具体的なLP作成ツールをピックアップし、それぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
サービス名 | 特長 | 料金 | 無料プランの有無 |
---|---|---|---|
ペライチ | 初心者に優しい | 無料/有料プラン複数あり | ◯ |
Wix | 直感的にサイトを作成 | 無料/有料プラン複数あり | ◯ |
ジンドゥー | 気軽に作成できる | 無料/有料プラン複数あり | ◯ |
STUDIO | 自由度の高いノーコードツール | 無料/有料プラン複数あり | ◯ |
MOSH | 個人や小規模事業者におすすめ | 初期費用無料/決済手数料:3.5% | ◯ |
フォームメーラー | 多機能なフォーム作成に特化 | 無料/有料プラン複数あり | ◯ |
formrun | チーム内での作業を効率化しやすい | 無料/有料プラン複数あり | ◯ |
ferret One | マーケティング機能が充実 | 料金要問い合わせ | × |
Hirameki 7 | 中小企業向け | 有料プラン複数あり | × |
Mixo | AIで効率的に作成可能 | 有料プラン複数あり | × |
ペライチ|初心者に優しい、豊富なテンプレートが魅力


ペライチは、たったの3ステップでホームページが公開できる、手軽なLP作成ツールです。



数百種類のデザインテンプレートから目的や業種に合ったものを選び、簡単に始められます。
独自ドメインは有料プランのみの対応ですが、無料プランからスタートできるため、まずは気軽に試してみることが可能です。
公式サイトのチュートリアルが充実しているうえ、メールサポートやコミュニティの活発さも魅力で、専門知識のない初心者でもスムーズにページ公開まで進められます。
一方で、テンプレートをベースにした制作スタイルゆえに、完全オリジナルのデザインを追求したい場合は自由度に限りがあります。より細かなデザインや効果検証を求める場合は、外部ツールも活用してみてください。
Wix|デザインのレパートリー、プラグインが豊富


Wixは、高度なデザイン機能と最新のAI技術で、すばやく直感的にサイトを作成できるツールです。



サードパーティ製のアプリが充実しており、運用しながら柔軟に機能拡張していける点が強みです。
また、アニメーション効果やフォント管理など表現力の高いデザインが可能で、海外の決済サービスやマーケティングツールとの連携がスムーズに行えるのもWixならではのメリットです。
一方で、日本語ドキュメントやサポートが十分とは言い切れず、英語のリソースに頼る場面があるため、初心者にはややハードルを感じる場合もあります。さらに、凝ったデザインを多用するとページの読み込み速度が遅くなる可能性があるため、表示速度を重視する場合は注意が必要です。
ジンドゥー|小規模なサイトを気軽に作成できる


ドイツ生まれでありながらも国内利用者も多いジンドゥーは、日本語に対応しており、直感的な操作でLPを簡単に構築できるサービスです。



初心者でも分かりやすいUIと豊富なテンプレートを備えており、用途や業種別に最適なデザインを選んでLPを作成できます。
さらに、ネットショップ機能との連携が可能なため、LPだけでなくECサイトの運用も視野に入れられるのが魅力です。
メリットとしては、SEO設定やモバイル最適化が初期から備わっていることが挙げられます。一方で、長期間のアクセスがないと削除されてしまう、バックアップ機能が搭載されていないといったデメリットもあります。
STUDIO|デザイン重視&チーム制作に強いノーコードツール


STUDIOは、自由度の高いノーコードツールで、モダンかつスタイリッシュなテンプレートが多数用意されているのが特徴です。



Figmaのような感覚でレイアウトを組めるためデザイナーにも馴染みやすいツールです。
また、ブラウザ上で複数人が同時に編集できる共同編集機能を備えていることから、チームでの制作・管理をスムーズに進めることが可能です。
無料プランでも基本機能を利用できますが、ページ数や容量に制限がある点には留意が必要です。
操作性自体はノーコードを採用しているため手軽ではあるものの、自由度が高い反面、ツールに慣れるまでの学習コストがややかかるのも事実です。また、ABテストやメールマーケティングなどの高度なマーケティング機能は標準では搭載されておらず、別のツールと連携する必要もあります。
MOSH|個人や小規模事業者の「オンラインサービス販売」に特化


MOSHは、オンラインレッスンやセミナーの開催、デジタルコンテンツの販売など、個人や小規模事業者が有料サービスを提供する際に使いやすいLP作成ツールです。
特に、日時指定での予約受付機能がスムーズに連携できるため、コーチングやオンライン講座などの無形サービスを運営する上で非常に便利です。



無料プランが用意されているため、初期費用をかけずに始められますが、その分売上に対する手数料が発生する点には注意が必要です。
デザインテンプレートもある程度取り揃えられていますが、LPとしてのデザインカスタマイズは最低限に留まっており、あくまでもサービス予約を最優先に考えた仕様となっています。
また、高度なマーケティング分析やABテストといった機能は持たないため、拡張性を求める方にはやや物足りないかもしれません。
フォームメーラー|多機能なフォーム作成でLPも構築可能


フォームメーラーは多機能なフォーム作成に特化したサービスで、アンケートや問い合わせ、注文フォームなど幅広い用途に対応できます。
LPを作るための機能もシンプルながら備えており、ブロックやテンプレートを使ってページを構築できる点が特徴です。



無料プランから始められるため、小規模プロジェクトや個人ユーザーでも導入のハードルが低く、初期コストを抑えたい場合に重宝します。
フォーム部分のカスタマイズ性が高く、SSL対応やスパム対策などセキュリティ面も重視されているため、安全に運用しやすいというメリットがあります。
一方で、チャットツールやMAツールとの連携ができず、決まったデザインしか選択できないというデメリットもあります。
formrun|カンバン式で問い合わせ管理も効率化


formrunは、デザイン性や機能性に富んだフォームが作成できるツールです。



カンバン方式の問い合わせ管理システムを搭載しているため、問い合わせの対応状況やステータスを一目で把握し、チーム内での作業を効率化しやすい点が特徴です。
フォーム付きのLPも作成でき、HTMLなどの高度な知識がなくてもデザインを調整しやすく、無料プランから気軽に始められるのも魅力です。
また、リード情報を一元管理できる仕組みがあるため、問い合わせ後のフォローアップをスムーズに行えるというメリットがあります。
一方で、高機能が故に利用価格が高めに設定されており、費用が嵩みやすいという点には注意が必要です。
ferret One|マーケティング機能が充実した有料ツール


ferret Oneは、LP作成からマーケティングオートメーションまでを一括提供しており、企業向けの本格的な運用機能が揃っているのが特徴です。



ABテスト機能やアクセス解析が標準装備されているため、作成したLPをすぐにテストして成果を測定し、PDCAを回しながら改善できるのが大きな強みです。
また、メールマーケティングやフォーム管理、CRMなどもカバーしており、マーケティング施策をワンストップで管理できる環境が整っています。
さらに、プロのサポートやコンサルティングを受けられるので、集客やコンバージョンの改善ノウハウを活かしたい企業にも適しています。
一方、機能が充実している分、コストは高めに設定されており、小規模事業者や個人ユーザーには負担となる可能性があります。また、総合力重視の設計のため、独自に細かいカスタマイズを行う余地はやや制限されている点には留意が必要です。
Hirameki 7|初めてでも短時間でも作成できる、中小企業向けのツール


Hirameki 7は、中小企業や個人事業主がノーコードでLPを作成できるクラウド型ツールです。



ドラッグ&ドロップ操作で専門知識がなくてもページを構築でき、標準搭載の分析機能によって効果測定や改善をワンストップで行えます。
フォームを作成すると自動でURLとQRコードを発行し、入力データは名刺管理機能と連動して顧客情報を一元管理できるため、リード獲得からフォローまでを効率化できます。また、12種のテンプレートに文字や画像を差し替えるだけでLPを短時間で完成させられるのも魅力です。
一方、テンプレートを基盤とするため、大胆なレイアウト変更や凝ったデザインカスタマイズには限界があります。
Mixo|AIを活用して効率的に作成可能


Mixoは、AIによって短時間かつ専門知識不要で高品質なLPやウェブサイトを構築できるサービスです。



SEO対策やレスポンシブ対応も自動で行われるため、初心者でも効率的に魅力的なページを作成できます。
ユーザーがサイトの目的やイメージを入力すると、AIがデザインやコンテンツを自動で提案し、数分で初期版を作成してくれます。自動生成後も細かなカスタマイズが可能で、更新の頻度が高いプロジェクトや小規模ビジネスでも手軽にサイトを運用できるよう設計されています。
一方、完全なオリジナルデザインや複雑な機能の実装には限度があります。また、AIに依存するぶん、データ取り扱いやプライバシー面への配慮が必要になる点も留意しましょう。
LP作成ツールに関するよくある質問
LP作成ツールに関するよくある質問をまとめました。
WordPressでLPを作るのと専用ツールの違いは?
WordPressでLPを作るメリットは、プラグインが豊富でカスタマイズ性が高いという点です。
テーマやページビルダープラグイン(ElementorやDiviなど)を使うことで、LPテンプレートを作成できます。また、WordPress全体をCMSとして利用している企業なら、管理を一元化できるというメリットもあります。
一方で、LP専用ツールのメリットは、LPに特化したテンプレートやABテスト機能、フォーム連携、アクセス解析などがあらかじめ標準装備されていることです。初心者でも素早く成果の出るページを作りやすく、サーバーやセキュリティ対策などの管理負担も軽減できます。



自由度高く運用したい方はWordPress、手軽かつスピーディーに運用したい方は専用ツールがおすすめです。
LP作成ツールはSEOに強い?
LP作成ツール自体がSEOに強いかどうかは、実際にはツールの内部構造や提供されるSEO機能に左右されます。
- メタタイトルやメタディスクリプションを編集できるか
- 独自ドメインやSSLが利用できるか
- ページ表示速度が速いか
- モバイルフレンドリーに最適化されているか



上記4点をクリアしているツールであれば、最低限のSEO対策は可能です。
ただし、LPは検索エンジンからの集客よりも、広告運用やSNSからの集客がメインとなるケースが多い点にも留意しましょう。
LPが検索経由で上位表示されることを目的とするなら、WordPressなどでサイト構築をしっかり行い、コンテンツSEOも視野に入れることを検討しましょう。
CanvaやAdobeでLPは作れる?
CanvaやAdobe(Photoshop、Illustratorなど)はグラフィックツールであり、Webページそのものを構築するツールではありません。
Canvaで作ったデザインをLPとして画像素材やバナーとして利用することは可能です。また、Adobe XDやFigmaなどのUI/UXデザインツールでLPのデザインを行い、コーディングは別途行うこともあります。



しかし、これらはあくまでデザイン素材の制作・プロトタイピングが主な用途です。
LPを作成・公開・解析・最適化する一連の流れを完結させるには、Webホスティング、フォーム機能、アクセス解析ツールなどが別途必要となります。
もし「デザイン面はプロ並みに仕上げたいが、コーディングはしたくない」という場合は、STUDIOのようなノーコードデザインツールや、テンプレートカスタマイズ機能が充実したLP作成ツールを活用するのがおすすめです。
まとめ
手軽にLPを作成でき、実際に広告・SNS集客などで成果を上げやすいLP作成ツール。
ノーコードやAI活用、フォーム機能特化、マーケティングオートメーションとの連携など、それぞれに強みが異なるため、自分のプロジェクトやビジネス規模、目的に合わせて比較検討することが大切です。



ぜひ本記事を参考に、目的や予算に合ったLP作成ツールを選んでみてください。