AI技術の進化は著しく、画像生成AIはプロ顔負けの画像を一瞬で作成できるようになりました。その中でもLeonardo AI(レオナルド AI)は直感的な操作で高品質な画像を生み出せるツールとして注目を集めています。
しかし、「便利なのは分かるけど、使い方が分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、レオナルド AIの基本機能や登録方法、料金プランなどを徹底解説します。
レオナルド AIを活用すればデザイン作業の効率化はもちろん、イラストから写真風画像の作成まで思いのまま。
実際に生成した画像の事例もプロンプトとコツを含めて紹介するので、あなたの仕事や創作活動にお役立てください。
Leonardo AIとは?
Leonardo AI(レオナルド AI)は、無料で商用利用できる画像生成AIツールです。

MidjourneyやStable Diffusionと同様に、プロンプトを入力するだけで、高品質な画像を自動生成できます。
また、豊富な画像生成オプションと高度なカスタマイズ機能を搭載しており、無料プランでは1日150トークンが利用可能です。多くのトークンを使用したい場合は有料プランも用意されています。



レオナルド AIを活用すれば、リアルなイラストからアートまで、思い通りの画像をテキスト入力で簡単に作成できます。
SNSコンテンツの強化、商品イメージの制作、広告デザインの効率化など、ビジネスやクリエイティブ活動の強力な味方となるでしょう。
Leonardo AIの料金プランと選び方
レオナルド AIには有料プランと無料プランがあります。具体的な料金形態は以下になります。
プラン名 | 月額料金 | トークン数 | 商用利用 | 著作権 |
---|---|---|---|---|
Free | 無料 | 150/日 | 可能 | なし |
Apprentice | $12/月 | 8,500/月 | 可能 | あり |
Artisan | $30/月 | 25,000/月 | 可能 | あり |
Maestro | $60/月 | 60,000/月 | 可能 | あり |
レオナルド AIはトークンと呼ばれるクレジットが付与されており、これを使用することで画像を生成できます。



無料の場合は1日のトークン数が決まっており、利用できる機能も一部に限られます。
消費されるトークン数は、生成する画像のサイズや解像度、ディテールの細かさにより異なります。リアルさや品質を求める場合は多くのトークンを消費する傾向にあります。



SNSやブログなどで個人的に楽しむ範疇であれば無料プランで十分でしょう。
「より精密な画像を生成したい」「枚数が多く必要」「著作権を放棄したくない」といった場合は有料プランの検討をおすすめします。
Leonardo AIの使い方
レオナルド AIの使い方を以下で解説します。
アカウント登録とログイン方法
新規アカウント登録を行います。
AppleやGoogle、Microsoftのアカウントを持っている場合は、そのアカウントでサインアップでき、メールアドレスからアカウントを作成することも可能です。
ユーザー名とチェックボックスにチェックを入れ「Let’s Go」をクリックします。
これでアカウントの作成が完了です。
テキストから生成する方法
プロンプトから画像を生成(text to Image)について解説します。
左側のメニューバーから、「Image Create」をクリックします。
テキストボックスにプロンプトを入力し、「Generate」をクリックします。
プロンプトの入力は日本語でも可能ですが、英語の方が正確に解釈されやすいため、英語で入力しています。より精度の高い画像を作るには英語でプロンプトを入力することを推奨します。
ここでは「Kitten walking in the sunset(夕焼けの中を歩く子猫)」と入力しました。
画像が生成されました。
画像から生成する方法
画像からイメージを作成する方法(Image to Image)について解説します。
左側のメニューバーから、「Image Create」をクリックします。
プロンプトの左端にある「画像アイコン」をクリックします。
「View More」をクリックします。
「Image to Image」を選択して、「Confirm」をクリックします。
使用する画像を選択します。
上のバーから、画像をアップロード、過去に生成した画像などから選べます。
Community Feedでは、世界中のユーザーが作成した画像が選択できます。
ここでは、猫のイラストをアップロードしました。
画像がプロンプトの中にサムネイルのように表示されます。Image to Imageでもプロンプトは必要なため、生成したい画像の説明を入力します。
ここでは「可愛い子猫が毛糸で遊んでいる」と入力しました。
また、画像のサムネイルをクリックすると、Strengthというパラメーターが出てきます。ここで「どこまで元画像を参照するのか」が選択できます。
最後に「Generate」をクリックして完成です。
その他の便利な機能と活用法
レオナルド AIには他にも便利な機能があります。
- Control Net:特定のポーズや構図を指定して画像を生成
- 特定のポーズの人物像を生成するときに有効
- Prompt Generation:簡単な単語から詳細なプロンプトを自動生成
- AIが長文プロンプトを提案
- AI Canvas:既存の画像を編集・修正(メニューバーの「Canvas Editor」)
- 画像の一部を選択して背景の追加や削除が可能
- Realtime Canvas:スケッチ画像をプロンプト入力でリアルタイムで画像を生成
- 即時に結果を見ることが可能
- Realtime Generation:プロンプトを入力するとリアルタイムで画像生成
- プロンプト入力のみで画像生成が可能
- Motion:生成した画像を元に動画を生成
- 動画はおまかせのみで4秒間
どんな画像が作れる?生成例とプロンプトのコツ
ここでは画像の生成例とプロンプトのコツを解説します。



今回紹介するプロンプトはすべて「スタイル + キャラクターの特徴 + 服装や小物 + ポーズや表情 + 背景・雰囲気」を入れています。
「髪の長い女性」だけでなく「茶色の長い髪の女性」など、プロンプトは詳細であればあるほど効果を発揮します。雰囲気、場所、時間帯など、できるかぎり入力しましょう。
1.美少女画像
美少女画像を以下で指示しました。
「驚くほど美しい少女、超リアル、完璧な肌、柔らかな自然光、映画のような構図、デジタル一眼レフ写真、背景ぼけ、深い青い目、絹のような茶色のロングヘア、繊細な顔立ち、優しい微笑み、高いディテール」
「A stunningly beautiful girl, ultra-realistic, perfect skin, soft natural light, cinematic composition, DSLR photo, bokeh background, deep blue eyes, silky long brown hair, delicate facial features, gentle smile, high detail」
プロンプトのコツは以下のとおりです。
- 「ultra-realistic」「DSLR photo(デジタル一眼レフカメラ)」でリアルな写真風に
- 「delicate facial features」で繊細な顔立ちを強調
- 「bokeh background」で背景をぼやかすことで、モデルを際立たせる
2.アニメ風イラスト
アニメ風のイラストを以下で指示しました。
「アニメ調の美少女、キラキラした大きな瞳、流れるようなピンクの髪、制服、元気な表情、桜の木の下に佇む、柔らかなパステルカラー、鮮やかなライティング、セルシェーディング、超細密描写。」
「A beautiful anime-style girl, large sparkling eyes, flowing brown hair, school uniform, cheerful expression, standing under cherry blossom trees, soft pastel colors, vibrant lighting, cel shading, ultra-detailed」
プロンプトのコツは以下のとおりです。
- 「anime-style」でアニメ調に
- 「large sparkling eyes, flowing brown hair」でキャラクターの特徴を明確に
- 「cel shading」でアニメらしい色彩表現
3.リアル写真風画像
リアル写真風の「夕焼けと山」を以下で指示しました。
「燃えるような夕日を映し出す静かな山間の湖、空の深いオレンジと紫の色合い、景色を映し出す透き通った水、ドラマチックな雲、平和な自然の光景、超リアル、ナショナルジオグラフィック風、映画のような構図、ハイダイナミックレンジ(HDR)」
「A serene mountain lake reflecting a fiery sunset, deep orange and purple hues in the sky, crystal clear water mirroring the scenery, dramatic clouds, peaceful nature scene, ultra-realistic, National Geographic style, cinematic composition,high dynamic range (HDR)」
プロンプトのコツは以下のとおりです。
- 「high dynamic range (HDR)」でリアルな写真を強調
- 「crystal clear water mirroring the scenery」で水面の美しい反射を強調
- 「National Geographic style」でプロレベルのリアルな写真風に
Leonardo AIの商用利用は可能?
レオナルド AIで生成した画像は無料プランであっても商用利用が可能です。
「FAQ」でも可能だと明言されています。
ただし、無料プランの場合、著作権はレオナルド AI側にあります。
有料プランの場合は、著作権は画像を生成したユーザーに帰属します。ビジネスに使いたい場合は、有料プランの方が安心して使用できるといえるでしょう。
レオナルド AIでは、生成した画像をWebサイトやSNSに自由に使って良く、加工や編集は可能としていますが、生成した画像の著作権を他の人に譲渡したり、素材として再販したりすることは禁止としています。
また、使用する画像が著作権侵害にあたるおそれもあります(著作権に関しては後述します)。
Leonardo AIに関するよくある質問
ここではレオナルド AIのよくある質問について取り上げます。
Leonardo AIは無料で使える?
無料で使用できます。ただし、1日に消費できるトークン数が決まっており、使用できる機能が制限されている点は注意が必要です。
Leonardo AIが日本語にならないのはなぜ?
結論、日本語入力にも対応しています。
しかし、英語圏で開発されたサービスのため、公式サイトやインターフェースはすべて英語となっており、他言語でのオプションは提供されていません。



日本語でのプロンプト入力も可能ですが、英語入力の場合と比べると明らかに出力の精度が劣ります。
細かいニュアンスや抽象的な表現の場合は英語プロンプトがおすすめです。日本語で入力したい場合は、DeepLなど翻訳ツールを使って英語に変換するとスムーズです。
Leonardo AIのアプリはある?
2025年2月現在、iOS、Androidともにアプリがリリースされています。
Leonardo AIの危険性は?
著作権と知的財産権に関して危険性があるといえるでしょう。そのためにも、商用利用の条件や著作権の帰属を明確にしておく必要があります。
著作権に関しては、生成した画像を他者に譲渡することはできません。また、無料プランの場合の著作権はレオナルド AIに帰属します。



ただし、AIが学習したデータに著作権が存在する場合、「類似性」「依拠性」などの観点から著作権侵害のおそれもあることも考慮しなければなりません。
AI技術を利用する際には、著作権の帰属に関する法的なリスクを十分に理解してから使用することが求められます。
まとめ
レオナルド AIの基本操作や料金プラン、効果的なプロンプトも含めてお伝えしてきました。無料プランであっても、他の画像生成ツール(Midjourney、 Stable Diffusionなど)と比較して、高品質でありながら使いやすい点で優れているといえるでしょう。
生成AIは日々進化しています。他の生成AIはどのようなものがあるのか、最新情報をぜひこちらでチェックしてください。