近年、ビジネスの現場で大きな注目を集めている「生成AI」。文章の作成や意思決定の補助、さらにはプログラミングの支援など、幅広い分野で活用されていることはすでにご存じの方も多いでしょう。
そんな中2025年3月、Googleが発表した大規模言語モデル「Gemini 2.5 Pro(開発コードネーム:Nebula)」が一段と注目を集めています。
本記事では、“考えるAI”として知られるGemini 2.5 Proについて、その特長や他のモデルとの違い、ビジネスでの活用例などを分かりやすくご紹介します。
Gemini 2.5 Proとは?概要と強み
Think you know Gemini? 🤔 Think again.
— Google DeepMind (@GoogleDeepMind) March 25, 2025
Meet Gemini 2.5: our most intelligent model 💡 The first release is Pro Experimental, which is state-of-the-art across many benchmarks – meaning it can handle complex problems and give more accurate responses.
Try it now →… pic.twitter.com/bFcx0IlY24
Gemini 2.5 Proは、Googleが2025年3月に発表した最新の大規模言語モデルです。
内部に高度な思考プロセスを備え、複雑な問題を段階的に推論することで、論理的かつ精度の高い回答を導き出します。
さらに、Gemini 2.5 Proは、数学や科学のベンチマークであるGPQAやAIME 2025において、他のAIモデルを凌駕する優れた成績を記録しました。


上記の結果からも分かるように、Gemini 2.5 Proは圧倒的な性能を誇るモデルです!
ここからは、その強みについて詳しく見ていきましょう。
Gemini 2.5 Proの強み1:マルチモーダル対応の優位性
Geminiシリーズ最大の強みは、テキストだけでなく画像・音声・動画も解析できること。
他のAIモデルもマルチモーダルに対応し始めていますが、Gemini 2.5 Proはこれらを統合的に扱える柔軟性が高いといわれています。
Gemini 2.5 Proの強み2:「思考するAI」が実現する高精度な応答
GoogleがリリースしたGemini 2.5 Proは、これまでの大規模言語モデルをより進化させ、“Thinking Model”とも呼ばれる思考プロセスを内部に組み込んだ点が特徴です。
ユーザーがあえて特別なコマンドを入力しなくても、AIが質問の裏にある意図や要素を多段階で分析(いわゆるチェイン・オブ・ソート)し、論理的に整合性の高い回答を返します。



「頭の中で段階的に考えてから答えてくれるAI」と言うとイメージしやすいかも。
その結果、複雑なビジネス課題の解決や長文の要約にも対応でき、誤った前提による短絡的な結論を導き出すリスクが軽減されます。これにより、より精度の高いアウトプットが期待できるでしょう。
Gemini 2.5 Proの強み3:大容量コンテキストで長文もスムーズに解析
最上位モデルであるGemini 2.5 Pro Experimentalは、100万トークン(将来的には200万トークンへ拡張予定)という圧倒的なコンテキスト長を誇り、他のモデルを大きく凌駕しています。



このため、数千ページに及ぶ文書やコードを一括で処理できるのが大きな特長です。
従来のモデルでは、情報を細かく分割しながら要約するのが一般的でしたが、Gemini 2.5 Proならば、膨大なデータを一度に解析し、その関連性を包括的に判断可能。ビジネスの意思決定を支援するAIとして、今後さらに活躍が期待されています。



膨大な資料を一括でAIに丸投げできる未来がそこまで来てる、と考えるとワクワクしますね!
Gemini 2.5 Proの使い方
Gemini 2.5 Proを利用する方法としては、主に以下の3つがあります。
- Google AI Studio
- Gemini(Gemini Advancedプラン)
- Vertex AI(近日対応予定)
Google AI Studioは、一定のリクエスト制限がある可能性はありますが、無料で利用できるため最先端のモデルを手軽に試せるのが大きな魅力です。



まずは、実際にGoogle AI StudioでGemini 2.5 Proに触れてみるのが最も手っ取り早いでしょう。
個人利用をメインにしっかり活用したい場合は、Gemini Advancedプラン(月額約20ドル)を契約することで、Geminiアプリを通じて2.5 Proの機能を試すことができます。



次章では、もっとも簡単に試せるGoogle AI Studioで「Gemini 2.5 Pro」を使う方法について紹介していきます。
【簡単】Google AI Studioで「Gemini 2.5 Pro」を使う方法
Google AI Studioにアクセスしたら、モデル選択で「Gemini 2.5 Pro Experimental」を選択します。


モデルを選択したら、あとは通常通りプロンプトを入力して、実際に使ってみましょう。
Gemini 2.5 Proの活用事例3選
次に、Gemini 2.5 Proの活用事例について3つ紹介していきます。
1. 膨大な社内文書の要約と検索
数百~数千ページにおよぶマニュアルや契約書を一括で読み込ませて、問い合わせに応じた要約や重要箇所の抽出を自動化できます。



膨大な文書が何万ページもあることって普通にありますからね。
飛び抜けたコンテキスト長を誇るからこそ、情報抜けのリスクを抑えた分析が期待できるでしょう。
2. カスタマーサポートの高度化
問い合わせ履歴やFAQなどを学習させたAIチャットボットを作成すれば、ユーザーからの質問に的確な回答を提示可能。
さらにマルチモーダル対応のおかげで、画像や音声を使ったサポートにも今後対応しやすくなります。
3. コード自動生成とエージェント的な開発支援
Gemini 2.5 Proではコード生成機能が大幅に強化されており、1行の指示からWebアプリを動く形で出力してくれたり、大量のコードベースを解析してバグを見つけるエージェントとしても活用可能です。



「AIにちょっと指示するだけでとりあえず動くコードが出てくる」って、もう次世代感しかないですね。
【Q&A】Gemini 2.5 Proに関するよくある質問
最後に、Gemini 2.5 Proに関するよくある質問とその回答について紹介していきます。
まとめ
「思考するAI」として進化したGemini 2.5 Proは、圧倒的なコンテキスト長やマルチモーダル対応で、ビジネスのあらゆる場面に新たな可能性をもたらす存在です。
複雑な商談資料からコード解析、マーケティング分野まで、想像以上に幅広いタスクをサポートしてくれるでしょう。
正式版リリースに伴うアップデートや改善で、さらに強力かつ安定的に利用できると期待されています。生成AIがビジネスを加速させる時代、Googleの最先端モデルであるGemini 2.5 Proを活用して、業務効率や新たなサービス開発に役立ててみてはいかがでしょうか。