「突然ChatGPTがエラーで動かなくなった」といった問題は、誰にでも起こりうるトラブルです。

ChatGPTが使えない原因の多くは、利用環境の設定やプロンプト、利用方法に問題があるケースが多いです!
本記事ではChatGPTが使えなくなる理由やエラー、ログイン不調の原因別対処法をわかりやすく整理します。
ChatGPTが突然使えなくなった!原因と対処法
ChatGPTが使えない状況に陥った場合は、以下4つが原因となっている場合が多いです。
- アカウント関連の問題
- ログイントラブル
- ブラウザ・ネットワーク設定
- サーバー側の問題
以下では、ChatGPTのさまざまなトラブル別に原因と対処法を解説します。
ChatGPTのアカウントが作成できない
ChatGPTのアカウントが作成できない原因として、登録時に入力したメールアドレスが誤っている場合や、認証メールを見落としているケースなどが考えられます。



認証メールが届かない時は迷惑メールフォルダを細かく確認し、タイプミスを疑うのも大切です。
また、一度エラーが続いてしまうと、一時的にアカウント登録をロックされる場合があります。
ロックされてしまったら解除されるまで少し時間を空けつつ、別のブラウザやネットワークで再度登録作業を試してみるのが良い方法です。
もし長期間ロックが解除されず先に進めない場合は、OpenAIサポートへ問い合わせフォームを通じて連絡してみましょう。
ChatGPTのログインができない原因は2パターン
ChatGPT(チャットGPT)のログイン障害には大きく分けて2つのパターンがあります。
- アカウント情報や認証プロセスに原因がある場合
- アカウントロックによりログインできない場合
それぞれ、ChatGPTにログインできない場合の対処法をお伝えします。
アカウント情報や認証プロセスに原因がある場合
入力情報のミスや、認証メールを未確認のまま放置しているとログインできません。登録直後なのにアクセスできない際は、まずメールアドレスとパスワードに誤りがないかを再度確かめてください。



ありがちな失敗例としては、GoogleやMicrosoftのアカウントで認証登録をしたのに、通常のメールアドレス&パスワードでログインしようとして弾かれてしまうパターンが挙げられます。
また、新規登録時にOpenAIから送られる確認メールのリンクをクリックしないと本登録にはなりません。
受信トレイにメールが見つからない時は、迷惑メールや別フォルダにも振り分けられていないかをチェックしましょう。



もし見つからない場合は、メールアドレス入力ミスを疑ってください。どうしても解決しないなら、パスワードリセット手続きをおこなってみるのが有効です。
加えて、すでに同じメールアドレスでアカウントを作成済みの時にもトラブルが起きやすいです。もし「This user already exists(すでに存在するユーザーです)」のエラーメッセージが出た場合は、新規登録ではなくログインを試みてみましょう。
アカウントロックによりログインできない場合もある
誤入力を短時間で何度も繰り返すと、不審アクセスと判断されてアカウントをロックされる可能性があります。
具体的には「We have detected suspicious login behavior…」のような警告表示が出て、しばらくログイン試行がブロックされる状況です。



このパターンに遭遇した場合は、以下の4つを優先的に試してください。
- 時間を置く: 失敗回数が多いと一時的にロックされる設定になっているため、すぐに連続操作を繰り返さず時間を置いたほうが賢明です。
- 環境を変える: ネットワークが原因の場合があります。スマホのテザリングや別のISPを利用し、IPアドレスを切り替えるとログインできるケースがあります。VPN利用時はオフにして試しましょう。
- ブラウザのリフレッシュ:シークレットモードを使ってキャッシュをリセットしながら再ログインしてください。拡張機能やCookieが干渉していると誤作動を起こします。
- 不正利用の疑いを排除: 自動操作のスクリプトや怪しい拡張機能がインストールされていないか確認します。ChatGPT関連の非公式プラグインが勝手に大量リクエストを送信しているケースもあるため、一度すべての拡張機能をオフにすると切り分けやすいです。
▷「We have detected suspicious login behavior…」についてより詳しく知りたい方はこちら
ChatGPTにアクセスできない場合はブラウザとネットワークを見直す
ログイン認証に問題がなくても、ChatGPT(チャットGPT)の本体へアクセスできない場合があります。
ブラウザのバージョンが古かったり、Cookieが破損していたりすると、ページ自体が正常に読み込まれません。アクセスできない時は、焦らず以下の方法をひとつずつ試してみてください。
- キャッシュ・Cookieのクリア: システムが古いセッション情報をもとに動作し、エラーを引き起こす場合があります。ブラウザ設定からChatGPT関連のCookieを削除して再読み込みすると解決しやすいです。
- シークレットウィンドウでの試行: プライベートモードを使うと拡張機能がオフになった状態でアクセスできます。
- VPN・プロキシの解除: VPNを使っていると、ChatGPT側で不審アクセスと見なされる場合があるため、できる限り自宅回線などからアクセスしてみましょう。
- 端末やネットワークの変更: PCで問題があるならスマホから試す、Wi-Fiが遅いならモバイルデータに切り替えるといった方法で原因を絞り込みます。
ChatGPTでテキストや画像が生成されない
特定の場面で「文章が途中まで出力されて止まる」「画像生成がうまくいかない」といったトラブルが起こる場合もあります。こうした状態はエラーというより「仕様」や「機能制限」によるものが多いです。
回答が途中で止まる
ChatGPT(チャットGPT)には1回の回答生成にトークン上限があります。日本語入力では2,000文字程度で打ち切られる場合もあるため、長文を一度に回答させようとすると途中で途切れてしまいます。
対策としては「続きを書いて」と入力して後半を出力させるのが簡単です。
▷「The message you submitted was too long,…」と出る場合はこちら
なお、画像生成・画像アップロードに不具合が生じる場合は、添付ファイルを軽量化してから再度試すと、改善するかもしれません。
ChatGPTが使えない場合のメッセージ別対処法
ChatGPT(チャットGPT)を利用していると、多種多様なエラーメッセージが表示されるケースは珍しくありません。
これらは大きく分けると、4つのカテゴリーに分類できます。
- ユーザーの環境・操作が原因のエラー
- サーバー負荷・障害が原因のエラー
- セキュリティや規約違反が原因のエラー
- 利用回数・アクセス制限が原因のエラー
以下では、それぞれのカテゴリー別に発生しがちなエラーメッセージごとに、意味合いや対処法を紹介します。
ユーザー環境や操作に起因するもの
ユーザー環境や自分の操作に関するエラーメッセージは、大抵がパソコンやブラウザの設定見直し、プロンプト修正で解決します。
「The message you submitted was too long, …」
これは、ChatGPTの処理能力を超える長さのテキストを入力した際に表示されるメッセージです。



AIモデルには一度に処理できる単語や記号の単位である「トークン数」に上限があり、その制限を超過すると応答できないか、一部のみの返答となります。
この問題を解決するには、入力を複数の短いセグメントに分割して段階的に質問するか、重要な情報だけに絞って簡潔なテキストを使うのが効果的です。
また、現在の会話履歴が長くなっている場合は、不要な過去のやり取りを削除するか、新しい会話を開始すると改善できる場合があります。
「Application error (client-side)」
これは、ユーザーのブラウザ側で発生しているJavaScriptエラーなどが原因でアプリケーションが正常に動作していない状態を示すメッセージです。
主な原因としては、ブラウザ拡張機能との干渉、自動翻訳機能によるウェブページ構造の書き換え、あるいはブラウザのバージョンが古い場合などが考えられます。



解決策としては、まず怪しい拡張機能を一時的に無効化する対処法が有効です。
また、Google Chromeなどの自動翻訳機能をオフにしたり、ブラウザを最新バージョンにアップデートしたりすると、問題が解消される場合はあります。
それでも解決しない場合は、Microsoft EdgeやSafariなど別のブラウザでアクセスすると原因の見極めができます。
「Conversation not found」
これは、存在しないかすでに削除されたチャットページにアクセスしようとしている、あるいはサーバー側でチャット履歴が消去されたために会話を継続できない状態を示すメッセージです。



過去の会話IDが無効化された場合やURLの誤入力、ネットワーク遅延による同期の問題、ユーザー自身による意図しない会話履歴の削除などが、原因として考えられます。
このエラーは一度ログアウトして再ログインすると、正しく履歴を取得できる場合があります。



それでも解決しない場合は、同じ内容について新規チャットを開始するか、ブラウザのURLバーに表示されている会話IDが正しいかどうかを確認してみましょう。
重要な会話内容は別途テキストファイルなどに保存しておけば、同様の問題発生時にも安心です。
サーバー側・負荷に起因するもの
ChatGPT(チャットGPT)のサーバー上限にともなうトラブルでも、エラーメッセージが発生する場合はあります。
「ChatGPT is at capacity right now」
このエラーメッセージは、ChatGPTのサーバーが飽和状態に達し、新規リクエストを処理できない状況を示しています。
世界的なアクセスの集中やサーバーリソースの制限により、とくに無料ユーザーが影響を受けやすい現象です。



アクセス集中時は、ページのリロードを数回試みると空きが出る場合もあります。
有効な対処法はまず利用時間帯を変更し、深夜や早朝など比較的混雑が少ない時間にアクセスする方法です。
より確実な解決策としては、ChatGPT Plus以上に課金すると優先的なアクセス権を得られます。
「We’re experiencing exceptionally high demand」
これは、OpenAIのサーバーに過剰な負荷がかかり、リクエストの処理能力が超過されている状態を表しており、通常、世界的なユーザー数の急増や、特定のイベント発生時に見られる現象です。



この問題も、利用者が比較的少ない深夜や早朝などにアクセスを試みるのが効果的です。
緊急の対応が必要な場合は、Microsoft Bing ChatやGoogle Geminiなど、別のAIアシスタントサービスへの一時的な切り替えを視野に入れましょう。
「Something went wrong」
このエラーメッセージはChatGPT(チャットGPT)が具体的な原因を特定できない、サーバー側の一時的な障害からユーザー環境の問題まで汎用的なエラー発生を示しています。
このような状況では、まずページの再読み込みが基本的な対処法です。それでも解決しない場合は、一度ログアウトして再度ログインすると解消される場合があります。



ブラウザの拡張機能が干渉している可能性もあるため、それらの一時的な無効化も有効です。
また、Wi-Fiからモバイルデータへの切り替えなど、通信環境を変更すると改善する場合もあります。
これらの方法を試しても問題が続く場合は、しばらく時間を置いてからのアクセスをおすすめします。
セキュリティや規約違反に関わるもの
ChatGPTはユーザーが安全にAIを使用できるように、細かくセキュリティや規約を定めています。セキュリティや規約に違反したかどうかは自動で判別されるため、エラーメッセージが発生する場合も多いです。
「We have detected suspicious login behavior」
これは通常、急激なIP変更や複数デバイスからの同時アクセス、あるいは通常と異なるアクセスパターンが検出された場合に表示されるエラーメッセージです。



対処するには、まず数時間から24時間程度の一定時間をあけましょう。
また、VPN接続をオフにして通常のネットワーク環境に戻したり、Wi-Fiからモバイルデータなど、別のネットワークへの切り替えを試みたりする方法も効果的です。



もしくは、ブラウザのキャッシュとCookieをクリアして解決する場合もあります。
状況が改善しない場合は、アカウントのパスワードリセットを実行するか、OpenAIのサポートに直接問い合わせるようにしましょう。
「Content policy violation / Moderation block」
これはOpenAIのコンテンツポリシーに違反する可能性のあるプロンプトが送信されたと判断された時に表示されるエラーメッセージです。
OpenAIは違法行為、有害コンテンツ、暴力的・差別的表現を含む質問などを制限しています。
このメッセージが表示された際は、まずプロンプトを見直し、ポリシー違反に該当する表現や不適切な単語の修正が必要です。



とくに、学術研究や教育目的など、正当な理由がある場合は、その旨をプロンプトの冒頭で明確に述べましょう。自動でプロンプトのポリシー違反を監視する機能の誤検知を減らせる可能性があります。
また、ブロックされた原因が特定の単語や表現などの場合は、それらを別の言葉に置き換えたり、質問の構成を変更したりすると解決できる場合もあります。
利用回数制限・アクセス制限に関するもの
利用回数やアクセス制限が原因で、エラーメッセージが表示されることがあります。
「Rate limit reached」
これは、短時間内に多数のリクエストを送信した結果、サーバー保護のためのレート制限が適用された際に表示されます。



ChatGPTには一定時間内に送信できるメッセージ数に制限があり、とくに無料ユーザーはこの制限を受けやすいです。
リクエスト制限に対しては、数時間程度の間隔を空け、再度利用するのが基本的な対処法です。



複数の長いリクエストを送る代わりに、質問を適切に分散させて時間を置きながら送信するようにしましょう。
より根本的な解決策としては、ChatGPT Plusなどの有料プランへのアップグレードを検討すると、より制限の上限が高くなります。
「You have reached the maximum number of free messages」
これは、無料アカウントでの利用可能なメッセージ送信回数の上限に達した状態に表示されるエラーメッセージです。



OpenAIは無料ユーザーに対して、一定期間内のメッセージ数に制限を設けているため、制限がリセットされるまで待機するのが基本的な対処法です。
リセット時間は通常数時間から1日程度ですが、状況により異なります。
また、質問方法を工夫し、複数の短いメッセージを連投せず、要点をまとめて一度に質問すれば限られた利用回数を効率的に活用可能です。
「Error code: 1020 Access Denied (Cloudflare)」
これは、OpenAIが使っているセキュリティシステムにより、アクセスがブロックされている状態に表示されるメッセージで、潜在的に有害と判断される接続が検出された場合に起きるエラーです。



このエラーが起きた場合、最初にすべき対応はブラウザの再読み込みです。
それでも解決しない場合は、アクセスの頻度を下げ、連続したリクエストを減らすようにしましょう。
VPN接続を使用している場合はオフにして、通常のネットワーク接続で試すのも有効です。
また、使用しているネットワークが共有されている公共Wi-Fiのような回線の場合、ほかのユーザーの行動が原因でブロックされている可能性もあります。
どれを試してもChatGPTが使えない時の最終手段
今まで紹介した対策を一通りおこなってもChatGPT(チャットGPT)を使えない状態が続く場合は、OpenAI公式のコミュニティやヘルプセンターを改めて確認しましょう。
自分と同じ現象が報告されていれば、サーバー側の障害やメンテナンスが原因である可能性はあります。



それでも解決に至らず業務が止まってしまう状況であれば、代替のAIツールを使って作業を進めるのも選択肢です。
「ChatGPTがないと仕事にならない」と感じる方であれば、ClaudeやGoogle Gemini、Perplexityなどで、意外とスムーズに代用できる場合があります。
ChatGPTの不具合をリアルタイムで知る方法
ChatGPT(チャットGPT)の不具合や障害状況をリアルタイムで把握する方法は、大きく分けて4つあります。
- OpenAI公式のステータスページを見る
- 「ChatGPT is at capacity」表示の有無を確認する
- OpenAI公式SNSやコミュニティで確認する
- ユーザーコミュニティで情報収集をする
まず、OpenAI公式のステータスページの確認が最も信頼性の高い手段です。
このページではChatGPTやAPI関連のサービス稼働状況が公表されており、システム障害が発生した場合には迅速に情報が更新されます。
また、無料ユーザーが頻繁に遭遇しやすい「ChatGPT is at capacity」というエラーメッセージも、サービスの混雑状況を示す重要な指標です。



Twitter(X)アカウントやRedditのr/OpenAIコミュニティ、Downdetectorなどの外部サービスで同様の報告が多数寄せられていないかも確認してみましょう。
【デバイス別】ChatGPTが使えない時の対処法
ChatGPT(チャットGPT)を利用する場面はパソコンが主体な方もいれば、スマホアプリでの利用がメインな方もいるでしょう。
どちらのデバイスでも考えられるトラブル要因が異なるため、症状に応じて切り分けるのがおすすめです。
パソコンでChatGPTが使えない場合は設定やPC自体を見直す
パソコン(ブラウザ版)では、まずシークレットウィンドウで正常に動くかを確認してみましょう。作動する場合は、拡張機能をすべてオフにしてからひとつずつ有効化して原因を特定する方法が効果的です。



とくにChromeの場合、広告ブロッカーや自動翻訳ツールが競合すると挙動が不安定になる事例があります。
また、PCのメモリ不足や同時稼働ソフトが多すぎる場合には、ブラウザ全体が固まってChatGPTの応答が途切れやすくなるかもしれません。
セキュリティソフトの設定が過剰になっていないか、日時設定が大幅にずれていないかも含めてチェックすると良いでしょう。
スマホアプリ(iPhone・Android)で使えない時はまずバージョンを確認する
公式アプリはApp StoreやGoogle Playから無料でインストールできるため、まずはアプリが最新バージョンかどうかを確認してください。



古いバージョンを利用していると、ログインエラーが発生する可能性は少なくありません。
また、OS自体が古いバージョンのままで公式アプリの要件を満たさない状況も存在します。
iPhoneならiOS 16以降、Androidなら10以降が望ましいとされています。OSがあまりにも古い場合、アップデートのや端末乗り換えが必要になるかもしれません。
時間帯によっては使えない?アクセスが集中しやすい時間
ChatGPT(チャットGPT)は世界規模で利用されているため、特定の時間帯に負荷が急激に増加しやすいです。
とくに無料ユーザーの場合、夜間や週末など各地域で利用者が多い時間帯になると応答が遅くなるほか、エラーメッセージ「ChatGPT is at capacity」が表示されやすくなります。



もし業務で使うなら、アクセスが集中しにくい時間に利用したり、有料プランの契約を検討したりすると影響を受けにくいです。
まとめ
「ChatGPTが急に使えない」といきなりトラブルが発生するのは、よくある事例です。
問題の多くは、以下のような対処法で使えるようになる可能性があります。もしChatGPT(チャットGPT)使用中にエラーが発生したら、試してみてください。
- ブラウザやネットワークの設定見直し
- キャッシュやクッキーの削除
- 一度ログアウトして再度ログインし直す
- 迷惑メールフォルダの再確認やパスワードリセット
- ブラウザ拡張機能の無効化
- VPNやプロキシの切り替え
- デバイスやOS、アプリなどのバージョン確認
- プロンプトの表現や文字数を調整する
これらの対処法で改善されない場合は、ChatGPT側の不具合である可能性が高いです。
OpenAI公式のステータスページやSNSアナウンスなどを確認し、必要に応じて別ツールでの作業も検討しましょう。