Amazonが「Alexa+(アレクサプラス)」を発表！日本ではいつから使える？

近年、ChatGPTをはじめとした生成AIが世界的な注目を集めています。

そんな中、Amazonが大幅に進化させた次世代音声アシスタント「Alexa+（アレクサ+）」を発表しました。

従来のAlexaよりも格段に「会話力」や「タスク実行力」が向上し、まるで人間の秘書やパートナーのように業務から日常生活までをサポートしてくれます。

本記事では、ビジネスマンの視点から「Alexa+」の概要や魅力、料金プラン、そして導入後のメリットを分かりやすく解説します。

Alexa+（アレクサ+）とは？

「Alexa+」は、Amazonが提供する音声アシスタント「Alexa」を生成AI（大規模言語モデル）によって刷新した新サービスです。

さらに、ユーザーの好みや行動履歴を学習し、パーソナライズされた提案を行うなど、まさに“次世代の個人秘書”と呼べるレベルにまで進化しています。

生成AIで進化したAlexa+の魅力とは？

次に、生成AIで進化したAlexa+の魅力について3つ紹介していきます。

1. 会話の文脈理解とエージェント機能

Alexa+は大規模言語モデルの導入により、従来の一問一答型を脱却し、会話の流れを継続的に理解できます。

たとえば、ビジネスシーンで「来週のアポをまとめて設定して、その日程を顧客に連絡しておいて」といった複数ステップの依頼を理解し、自律的に予定調整からメール送信まで行ってくれます。

これが「エージェント機能」と呼ばれるもので、ユーザーの指示なしでも連携サービスを活用してタスクを最後まで実行してくれます。

2. スマートホーム連携で生活が激変

スマートホーム機器との連携範囲がさらに広がり、家中の家電や照明、防犯カメラなどをシームレスに操作可能。

たとえば、会議帰りで手がふさがっている時でも「暖房を入れておいて」「照明を落としてミーティングモードにして」などと声だけで指示が完了するので、出張先でもオフィスでも自宅管理がラクになります。

3. 個人に合わせた提案とスケジュール管理

Amazonは長年にわたり、ユーザーの利用履歴や購買データを扱ってきました。

Alexa+はその知見を活かして、利用者の嗜好や行動パターン、スケジュール情報に基づいた“先回り提案”をしてくれます。

たとえば取引先と会食を計画中なら「パートナーの好みを考慮したレストランの予約候補」を教えてくれたり、メール情報から会議資料を自動でまとめてくれたりと、多岐にわたるサポートが期待できます。

Alexa+の料金プラン

Alexa+の料金プランは下記のように公表されています。

• 月額19.99ドル（約3,000円）
• Amazonプライム会員は追加料金なし（無料）

Amazonプライム会員であれば、追加費用なしでAlexa+をフル機能で利用できます。

一方、プライム非会員は有料サブスクリプションに加入する必要があります。

プライムと併用することで動画配信サービスやお急ぎ便など、既存の特典とあわせて利便性が大きく高まる仕組みです。

Alexa+で何ができる？

続いて、Alexa+の活用事例について確認していきましょう。

1. 音声だけで実現する複数タスクの自動化

複数ステップのタスクをまとめて一度に依頼し、あとはAlexa+に丸投げが可能。

たとえば「来週の出張を予約して、社用車の手配もお願い」と頼むと、フライト検索からチケット予約、送迎タクシーの手配まで行ってくれる可能性があります。

2. 使うほど便利に！ あなた専用のアシスタント機能

ユーザーの嗜好や予定を学習し、使い込むほど“自分専用”にカスタマイズされるのも強み。

たとえば普段の仕事パターンから、Alexa+が「今のうちに〇〇の書類を提出しませんか？」と声をかけてくれるなど、いわゆる“先回り”で必要な作業をお知らせしてくれます。

3. シニアや子どもの安全見守り機能

Alexa+は家族構成や生活スタイルを学習し、高齢者の見守りや子どもの帰宅確認などにも力を発揮。

たとえば防犯カメラと連携させれば、外出中でも「子どもが無事に帰宅したか」を通知してくれるなど、家族の安心・安全をサポートします。

Alexa+に関するよくある質問

では最後に、Alexa+に関するよくある質問とその回答について見ていきましょう。

Alexa+はいつから使える？

2025年3月中にアメリカで提供開始予定です。まずはアーリーアクセス（早期アクセス）プログラムが一部ユーザー向けに行われ、その後、数ヶ月かけて徐々にサービス対象地域が拡大される見込みです。

Alexa+ will start rolling over the coming weeks.https://t.co/PCSJ7Exitx

— Anthropic (@AnthropicAI) February 26, 2025

旧Echo端末でも使える？

基本的に2018年以降のEchoシリーズはソフトウェアアップデートにより対応予定ですが、2014～2017年前後に発売された初期モデルはサポート対象外の可能性があります。アップデート対応可否は今後Amazonから正式にアナウンスされる見込みです。

Google AssistantやSiriとの違いは？

大きなポイントは「生成AIとエージェント機能によるマルチタスクの自動実行」です。Google AssistantやSiriは優れた点もありますが、一度に複数ステップをこなし、外部サービスの予約代行まで自動化する機能は現状Alexa+が先行しているといわれています。

Alexa+の日本での提供は未定？

日本を含む他国への展開時期は未公表です。米国でのユーザーフィードバックをもとに、順次国際展開を行う計画とされています。

まとめ

生成AIをフル活用して生まれ変わった「Alexa+」は、ビジネスからプライベートまで幅広いシーンをカバーする“真のAIパートナー”として注目を集めています。

声だけで多彩な指示をこなし、個々のユーザーのニーズに合わせて進化していくその姿は、まさに私たちの「秘書」や「相談役」と言えるでしょう。

まずはアメリカでの提供開始が控えていますが、日本でもリリースされれば大きな話題になること間違いでしょう。