毎日、忙しく働く中で、少しでも仕事を効率化するために「AI議事録作成」が注目されています。
会議の議事録作成に時間を取られて、本来の仕事に集中できない人も少なくありません。
しかし、AI議事録作成を利用すれば、驚くほど短時間で議事録が完成します。
本記事では、AI議事録を使いたいけど費用を掛けられない人向けに、無料で利用できるAI議事録ツール10選を紹介します。
また、Web会議用やチーム用など、シーン別に最適なツールも解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
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AI議事録作成とは?
AI議事録作成とは、AIが自動で会議の議事録を作成してくれるツールです。

会議後の面倒な議事録作成をすぐに終わらせられるため、忙しいビジネスパーソンに人気が出ています。
AI議事録作成ツールは、単に議事録を作成するだけでなく、以下のような機能もあります。
- 翻訳機能
- 文字起こし
- チーム内でのデータ共有
AI議事録作成ツールには、スマートフォンのアプリで利用できるサービスもあります。
得意先との商談や出先での会議をアプリで録音すれば、会社に戻ってからすぐに議事録を作成可能です。
AI議事録作成ツールは技術の進化にともない、より高精度になり、豊富な機能も追加されて、ビジネスに欠かせないツールになっています。
AI議事録作成ツールについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。


無料で使えるAI議事録作成ツール10選
最近では無料でありながら、十分に実用的なAI議事録作成ツールが増えています。ここでは、多くの中から厳選した、無料で使えるAI議事録作成ツール10選を紹介します。
サービス名 | 無料でできること | 使いやすさ | 作成の精度 | 有料の料金 |
---|---|---|---|---|
Notta. | 120分/月の文字起こし | 〇 | ◎ | ◎ |
スマート書記 | 制限なしで14日間の無料トライアル | ◎ | 〇 | △ |
LINE WORKS AiNote | 300分/月の文字起こし | 〇 | ◎ | 〇 |
Rimo Voice | 60分の無料トライアル | ◎ | 〇 | ◎ |
toruno | 累計3時間の無料トライアル | 〇 | 〇 | 〇 |
ユーザーローカル音声議事録システム | 完全無料 | 〇 | 〇 | ◎ |
Vrew | 120分/月まで動画に字幕を生成 | 〇 | 〇 | △ |
OpenAI Whisper | 完全無料 | △ | ◎ | ◎ |
AI議事録取れる君 | パーソナルプランを7日間無料体験 | ◎ | 〇 | ◎ |
Googleドキュメント | 完全無料 | 〇 | 〇 | ◎ |
1.Notta.(ノッタ)|月120分まで無料
Notta.は、高精度な文字起こしができると高評価を得ているAI議事録作成ツールです。



無料利用は、月120分までの文字起こしが可能。
クレジットカードの登録不要でお試しできるのも嬉しいポイントです。
その他にも、以下のような機能を無料で利用できます。
- 話者識別
- 単語登録(3単語まで)
- AI要約(月10回まで)
- リアルタイム翻訳(2回/月)
ただし、文字起こしは1回につき3分までの制限があります。長時間の文字起こしはできないため、お試しでの利用が最適です。


2.スマート書記| 14日間無料トライアル
スマート書記は、議事録作成だけでなく、録音・再生やデータ共有など、幅広い機能を持ったAI議事録作成ツールです。



無料プランでは、制限なしで14日間の利用ができます。
あなたに適したツールか判断をするのに、十分な時間があります。
スマート書記は、会議の録音や再生機能も充実しています。さまざまなWeb会議ツールと連携できるのはもちろんのこと、再生スピードの変更や10秒戻るボタンを搭載しているため、文字起こしの効率を上げてくれるでしょう。
ただし、無料トライアルを受けるには、問い合わせフォームから連絡をして、デモを交えた打ち合わせをする必要があります。



他のAI議事録作成ツールよりも、ハードルが高いといえます。
3.LINE WORKS AiNote|月300分まで無料
LINE WORKS AiNoteは、話者分離において国際コンペティションで第3位に輝いた、精度の高いAI議事録作成ツールです。



無料で利用できる文字起こしは、月に300分まで。
1回あたり60分までの文字起こしができます。AI要約は利用できないので注意しましょう。
4.Rimo Voice|60分無料トライアル
Rimo Voiceは、初心者でも使いやすいUIで、直感的に操作できるAI議事録作成ツールです。
以下のような複数のWeb会議ツールと連携できます。
- Zoom
- Microsoft Teams
- Google Meet など



無料トライアルは音声データ60分です。1ヶ月経っても無料枠は回復しないので注意してください。
料金プランは、個人向けと法人向けがあります。個人向けは従量制となっていて、音声22円/30秒、動画33円/30秒で利用できます。
5.toruno|累計3時間まで無料
torunoは、Web会議での議事録作成が効率化できる機能が、豊富に搭載されたAI議事録作成ツールです。
Web会議では内容の文字起こしだけでなく、資料の確認も重要です。
torunoは画面に映った資料をキャプチャできるため、資料の見逃しをしません。また、急に会議が始まったときでも対応できる、事前準備が不要の記録機能もあります。



無料プランではAI要約はできません。
有料プランでも一部のプランでしか対応していないため、事前に確認しておきましょう。
6.ユーザーローカル音声議事録システム| 完全無料
ユーザーローカル音声議事録システムは、完全無料で利用できるAI議事録作成ツールです。



会議の文字起こしだけでなく、発言の中で頻出するワードの抽出や、感情認識機能なども付いています。
また、音声データはサーバーに保存されず、テキストデータも削除が可能なので、セキュリティ的にも安心です。
ただ、有料のAI議事録作成ツールにあるような、便利機能は付いていません。
7.Vrew |月120分まで無料
Vrewは、AIにより字幕を自動生成できる動画編集ソフトです。長い動画であっても、字幕をすぐに付けられます。
また、自動生成された動画は、Vrewで直接の編集が可能。動画の編集作業を、ワンストップで完了させられます。



無料で使えるのは、月に120分までです。
その他にも、以下のような機能が付いています。
- PDFから動画作成
- 100か国語以上の翻訳字幕
- テキストデータから字幕作成
- 無音声部分を短縮
上記の機能を駆使して動画を作れば、これまでの作業時間を大幅に短縮できるでしょう。
8.OpenAI Whisper|無制限で無料
Whisperは、ChatGPTのOpenAI社が開発した音声認識技術です。
68万時間にも及ぶ学習により、ノイズの多い環境でも正確にテキストに変換できます。



ローカル環境にダウンロードして使用すれば、完全無料で利用可能です。
ただし、導入には多少の知識が必要なため、パソコンが苦手な人には難しいでしょう。
導入してしまえば、料金を気にせずに利用できるのが大きなメリットです。
9.AI議事録取れる君|7日間無料体験
AI議事録取れる君は、議事録の作成に特化したAI議事録作成ツールです。
以下のような、議事録作成に欠かせない機能を備えています。
- AI自動要約
- Web会議ツールとの連携
- 単語登録
- 共同編集
- 翻訳
- データ共有するチームの作成
- データのメール展開



無料プランでは、上記の機能を7日間利用可能です。
10.Googleドキュメント音声入力 |無制限で無料
Googleドキュメントは、クラウド型の文書作成ツールです。音声入力機能が付いているため、マイクから会議の音声を入力すれば、自動で文字起こしが可能です。



完全無料で利用できるので、長時間の会議であっても料金を気にする必要がありません。
また、音声から入力されたテキストは、そのまま編集でき、URLを伝えればすぐに共有可能です。
ただし、あくまで文書作成ツールなので、単語登録や要約などの議事録作成機能は付いていません。


シーン別おすすめ無料AI議事録作成ツール
AI議事録作成ツールは、サービスにより特色が異なります。
ここでは、シーン別におすすめのツールを紹介します。
Web会議に最適なツール
Web会議用におすすめのツールは、「toruno」です。



torunoはテキストで議事録を作成できるだけでなく、画面上に移された資料を画像として残せるためです。
図解や写真をデータで残せれば、議事録の理解度を向上させられるでしょう。
国際的なWeb会議をする場合は、「Vrew」もおすすめです。
Vrewは100カ国語の翻訳に対応しており、Web会議中に理解できない単語が出てきても、あとからVrewで字幕をつければ日本語で読めます。
対面会議に最適なツール
対面会議に最適なツールは、「Notta.」です。
Nottaは対面会議のような音声を認識しやすい環境では、98.86%以上の認識率を誇ります。
文字起こしの精度が高いため、あとから修正する手間を削減可能です。



別売りですが「Notta Memo」というAIボイスレコーダーが販売されています。
Notta Memoは以下の機能を搭載しています。
- 録音
- リアルタイム文字起こし
- 翻訳
- 要約
- 360度収音マイク
NottaとNotta Memoを活用すれば、対面会議の議事録作成はほとんど手間を掛けずに済むでしょう。
個人利用に最適なツール
個人利用に最適なツールは、「Rimo Voice」です。
Rimo Voiceは、使用量に応じて料金が決まる従量課金制を採用しているためです。
他のAI議事録作成ツールは、月額料金制がほとんどなので、利用をしなくても料金が発生します。
Rimo Voiceは音声データの長さにより料金が決まるので、利用しなければ料金がかかりません。



議事録を作成する機会の少ない、個人利用に最適といえるでしょう。
また、「OpenAI Whisper」や「Googleドキュメント」のように完全無料のツールもおすすめです。
他のAI議事録作成ツールのように便利な機能は少ないですが、手入力で議事録を作成するよりは大幅に時間を削減できます。
チーム利用に最適なツール
チーム利用に最適なツールは、「AI議事録取れる君」です。
AI議事録取れる君は、チームメンバーとの共有機能が豊富なためです。
議事録は作成して終わりでなく、参加者との共有や決定項目の実行が大切になります。



そのため、チーム利用するのであれば、共有機能を重視しましょう。
AI議事録取れる君は、参加者全員で議題や要約の作成ができる「共同編集」や、メンバーで議事録を共有できる「チーム」などの機能があります。
チームでAI議事録作成ツールを活用して、チーム全体の作業を効率化しましょう。
AI議事録作成ツールの選び方
AI議事録作成ツールは、無料プランの内容や認識精度・対応環境などをチェックしましょう。ここでは、AI議事録作成ツールの選び方を解説します。
無料プランの制限内容で選ぶ
AI議事録作成ツールの無料プランは、費用が掛かりませんが、すべての機能を利用できないものもあります。
多くのツールは、音声データの時間に制限があったり、要約機能を利用できないなどの制限があります。



あなたが利用したい機能は何か事前に決めておき、目当てのツールで制限されてないか確認しましょう。
日本語の認識精度で選ぶ
AI議事録作成ツールの認識精度は、ツールにより異なり、どのツールも100%ではありません。
また、専門用語や固有名詞なども、ツールにより得意ジャンルが異なります。
多くのツールでは、認識精度が公開されています。導入前に必ずチェックしましょう。
対応環境・連携機能で選ぶ
AI議事録作成ツールは単体で使用することもありますが、他のデバイスやソフトウェアと連携する機会も多いです。



特にWeb会議で使用する場合は、ZoomやGoogle Meetなどと連携ができるか確認しておきましょう。
また、スマートフォンでも使いたい場合は、アプリも用意されているか確認してください。
AI議事録作成ツールに関するよくある質問
ここでは、AI議事録作成ツールに関する質問に、分かりやすく回答します。
無料プランでも商用利用は可能?
AI議事録作成ツールは、無料プランでも商用利用できるものが多いです。
しかし、ツールごとに利用規約が異なるため、無料プランで商用利用しても問題ないか確認してください。
利用規約に反した場合、掲載したデータの差し止めや、利用を停止される可能性があります。
AI議事録作成の精度はどのくらい?
AI議事録の認識精度は、おおむね95%以上です。
ほとんどのツールが高い認識精度を誇りますが、専門用語や地名などは精度が落ちます。その場合は、単語登録機能を活用しましょう。
また、認識精度を公開していないツールもあるため注意してください。
セキュリティ面での注意点は?
議事録作成では、企業の機密情報も扱うため、AI議事録作成ツールのセキュリティも重要です。
AI議事録作成ツールには、データの暗号化やユーザー認証機能が付いているため、基本的に安心して利用できます。
より高度なセキュリティを求めるのであれば、運営会社が以下のようなセキュリティに関する認証を取得しているか確認してください。
- ISO 27001
- SOC2
さらに、誰がアクセスして、どのような操作をしたかの「監査ログ」が残るツールを使えばよりセキュリティ面が万全になるでしょう。
まとめ
AI議事録作成とは、AIが自動で音声を認識して議事録を作成してくれるツールです。
AI議事録作成ツールを利用すれば、議事録作成にかかる時間を大幅に削減できます。空いた時間はコア業務に使えるので、忙しく働くビジネスパーソンの間で利用する人が増えています。
AI議事録作成ツールは、さまざまな企業がサービスを提供していて、それぞれに特色があります。
直感的に使えるものや、認識精度が高いものなど、さまざまなので、あなたに合ったツールを見つけることが大切です。
また、無料プランでは一部機能が制限されているツールが多いため、利用したい機能が制限されていないか事前に確認しましょう。



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