2024年12月20日、OpenAIが次世代のAIモデルとして「o3」と、その小型モデル「o3-mini」を発表しました。
この新モデルは、OpenAIが公開している最高モデル「o1」を凌駕する性能を持ち、汎用人工知能（AGI）への大きな一歩になることを示しています。
本記事では、「o3」の特徴とその驚異的な性能について詳しく解説します。
OpenAIの新たなAIモデル「o3」「o3-mini」とは？
2024年12月20日、米国OpenAIが新モデル「o3」と小型版「o3-mini」を発表しました。
これらのモデルは、OpenAIの既存最高性能モデル「o1」を大きく上回り、汎用人工知能（AGI）に向けた重要な進化を遂げています。
o3は特に高度な推論能力を備えており、複雑な課題を段階的に解決する「思考の連鎖」のアプローチが一層強化されました。
さらに、o3-miniはo3の持つ高い性能を引き継ぎながら、処理速度とコスト効率の向上を実現しており、限られたリソースでの活用にも適した設計となっています。
なぜ「o2」ではなく「o3」？
あいちゃんOpenAIが現在提供しているAIモデル「o1」の次に登場するはずだったのは「o2」ですが、なぜか「o3」という名称が採用されています。
その理由は、各国の通信企業o2との商標の重複を避けるためだと推測されます。
本来は「o1」の後継モデルとして「o2」が予定されていましたが、商標上の問題を考慮し、新モデルは「o3」として公開されることになったのでしょう。
o3のベンチマーク結果がスゴい
o3は、多くのベンチマークテストにおいて既存モデルを大幅に上回る性能を示しています。
以下のグラフは、「数学や博士課程レベルに相当する科学的推論問題」に対するテスト結果を示したものです。
上記の結果からも、o3がo1と比較して大幅に優れた性能を発揮していることがわかります。
あいちゃん特に、上級数学テスト「AIME 2024」では、o3が96.7％の正答率を記録し、前モデルのスコア（o1 preview: 56.7％、o1: 83.3％）を大きく上回る結果となりました。
また、以下のグラフは「ソフトウェアエンジニアリングおよび競技プログラミング」におけるテスト結果を示しています。
あいちゃんo3はCodeforcesのベンチマークで「2727」というスコアを記録し、競技プログラミングのトップクラスのランクに到達しました。
OpenAI「o3」「o3-mini」はいつから使える？
「o3」「o3-mini」は、まず研究者向けの安全性テストを経て、2025年1月末より一般公開が予定されており、現在（12/22時点）は利用することができません。
ただし、安全テストとして、現在OpenAIは早期利用者を募っているため、「o3、o3-miniを試したい」という方は、Open AIの公式サイトから申し込みを行いましょう。
あいちゃん早期アクセスの申し込み期間は2025年1月10日締め切りなので、早めに申請をしておくと良いです。
なお、詳細な一般公開の日時はまだ公表されていないため、最新情報を随時チェックしておきましょう。
OpenAI「o3」「o3-mini」の料金は？
現時点（12/22時点）では、「o3」「o3-mini」の料金に関する情報はまだ公表されていません。
とはいえ、o1といった他のプランが登場したときの傾向をみると、最初の一般公開は「有料プラン」で行われる可能性が高いでしょう。
あいちゃん2025年1月末より一般公開がされる予定となっているため、1月頃に料金に関する最新情報が発表されるとうかがえます。
まとめ
o3とo3-miniは、AI技術の進化を象徴する画期的なモデルとして注目を集めています。
あいちゃん特に、o3-miniは高いコスト効率と柔軟性を兼ね備え、多様な用途での活用が期待されています。
OpenAIが目指す「AGIの実現」への挑戦は、o3シリーズの登場によってさらに加速しており、今後の進化に注目が集まっています。
